農園紹介 アクセス  ■園の状況  ■園主紹介  栽培品種  ■「かき」について

「かき」について
「富有柿」について
柿の食べ方について
柿の効能について
柿の民間薬としての利用について
◆ 「かき」について
 

 柿は日本古来からの果樹と言われ、西暦920〜930年頃には加岐(かき)として既に野生種と栽培種とが区別されていたと言われる。又、植物の分類上単一の種に属し、東アジア独特の果樹である。単一の種の果樹でありながら、柿のように変異性に富むものは他に類を見ない。我が国に現存する品種は800種以上と言われているが、異名同種又は異種同名のものも多く、正確な品種数を決定するのは至難と言われている。しかし、社会情勢の変化により年々姿を消していく品種も多いと思われる。
◆ 富有柿について
 

 岐阜県の原産である富有の誕生には次のようないきさつがある。
明治32年の春、本県に着任した野村知事が、岐阜県がかきの適地であることを知ると共に、品種改良の必要性を認めた。知事は県農会長になり、11月にかきの展覧会を開催することにし、各郡に宣伝された。岐阜県農会主催のこのかき展覧会で1等賞になった福島才治氏出品の御所がきが、のちの富有であると言われている。その後、明治36年に岐阜県農会主催のそ菜果実品評会に恩田園芸試験場長が審査長として来県され、富有が有望品種であることを確認され広く世に紹介された。全国の甘柿地帯に多く栽培されるようになった。
◆ かきの食べ方について
 

 柿には甘柿と渋柿があり、甘柿(富有など)は新鮮なものを生で食べ、渋柿は柔らかく熟して甘くなったもの、あるいは炭酸ガス処理、エチルアルコ−ルの噴霧により渋を抜いたもの(平種無、利根早生など)を食する。干し柿はそのままで、あるいは巻き柿、シソ巻きなどとしてお菓子にするほか、柿ようかん、のし柿、柿あんなどにもつかわれる。生柿、干し柿ともに日本料理にも多く登場し、葉も含めて天ぷら、柿釜カブラ蒸し、柿なます、柿の東寺巻き、刺身の柿巻きなど、季節のものとして喜ばれる。そのほか、柿酢が健康酢として注目されている。      
◆ かきの効能について
 

 柿の実は、単なる甘味品だけでなく、ガン・高血圧に関係する保健食品であり古くからの健康果実です。
柿には、ビタミンCがミカンより多く(100g中約70r)、レモンに匹敵する量が含まれ、血管を強くし、動脈硬化・ストレスの予防に効果が有り、叉、体内でビタミンAに変化し、ガン予防に有効と注目されているカロチンも多く含まれています。カリウムには、血管保護作用も有り、血管のしなやかさを保持する効果も有ります。飲酒後に食すると、ビタミンC・果糖・ブドウ糖が肝臓を保護し、胃腸の働きを助け体温を下げてくれます。しょ糖・果糖・ブドウ糖を主体として、糖類に富む甘味な果物です。食べ過ぎは、体を冷やしすぎて下痢を起こすことがありますので注意しましょう。
柿の葉には、多くのビタミンCが含まれ(100g中600r)、柿の葉茶として飲用される。
◆ かきの民間薬としての利用について
   柿は栽培の歴史が長い為、いろいろな民間療法にも利用されてきました。現在なお検討を要するところも多いものと考えますが、その代表的なものをご紹介します。
  • 高血圧予防に柿渋の飲用
     柿の実には、独特のタンニン物質が含まれていますが、現在この主成分はロイコデルフィニジンの配糖体とされており、この化学構造式は、毛細血管の老化を予防するものとして広く用いられているルチンと類似しています。そのため柿の渋が古くから高血圧の予防に用いられてたのも、ルチン同様の作用があったものと思われます。現在では、渋を薄めて飲用するほか、脱臭して糖を加え乾燥させた健康補助食品も作られています。
  • 柿帯湯(していとう)                       柿のヘタを乾燥保存し、これを煎じて飲み、しゃっくり止めに使います。なお、柿帯は、漢方薬店で手に入れることが出来ます。又、民間では、夜尿症の治療に用いるところもあります。
  • やけどのぬり薬
     やけどをした時に、渋柿の絞り汁を頻繁に患部に塗ると、痛みが和らぎ、治りも早まると言われ古くから応急薬とされています。
  • しもやけに柿の実の煎じ薬
     柿の実を酒で煎じて、半量程度にまで煮詰めたものを、朝夕患部に塗ると症状が軽くなると言われています。なお、しもやけの出来やすい人は、毎日1〜2個の干し柿を常食すれば予防に効果があると言われています。
  • 腸出血に「ころ柿」の黒焼き
     腸出血の時、「ころ柿」を炭火で黒焼きし、これに湯を注いで飲むと出血が止まると言われています。
  • セキ止め
     干し柿の白粉を茶さじ1杯程度服用すれば、セキ止めに効くと言われています。
  •       
  • 切り傷
     切り傷に渋柿の実の切り口を患部に張ると、血が止まります。実をつぶした汁を切り傷に塗っておくと早くふさがります。
  •       
  • 肌のかゆみ
     肌の一部が赤くなってかゆい時は、実をつぶして絞り汁を取り、それを一日二回患部に塗ります。まず、かゆみが止まりそれから肌の赤みも消えます。
  •       
  • 虫さされ
     毒虫に刺されて腫れたところに、実の切り口を張るか、絞り汁を塗ります。
農園紹介 アクセス  ■園の状況  ■園主紹介  ■栽培品種  ■「かき」について

Copyright©2000 山啓農園 All Rights Reserved