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◆ 柿のビタミンCについて
 
 柿のビタミンCには、血液が粘着性を増し血管が硬化してきた人が、動脈硬化による高血圧・脳溢血・狭心症・脳血栓・糖尿病等にかかりにくくする働きがある。動脈硬化を和らげるには、ビタミンCでコラーゲン(膠原質)を強化する。コラーゲンは、タンパク質の一種で体の組織や腱、軟骨などの構成成分です。全身のタンパク質の三分の二をコラーゲンが占めています。ビタミンCによりコラーゲンが強化されると、毛細血管が丈夫になり、血管が組織的に補強され、シミやソバカスが濃くなる原因のメラミン色素を薄くします。この場合の補強は、血液中の脂肪性物質が血管の内壁に推積するのとは意味がまったく違います。ちなみにCには、高血圧などが原因で起こる眼底出血の防止を始め、肝機能の向上、インフルエンザの予防、リュウマチなどの症状の緩和・軽快にも役立ちます。
 柿の実のビタミンCを、他の食品と100g中で比較してみましょう。レモン32〜56r、ミカン28〜76r、柿の実49〜72r、ホウレンソウ50〜100rこれらの食品よりお茶類の含有量は多くて、緑茶60〜240r、番茶222r、柿の葉茶600〜800rとCが大量に含まれているので柿の葉茶を飲むのが効率がいいのです。柿の葉のビタミンCは、Cの前駆体として含まれており、体内でCに変化するので保存がいいのです。

 ★柿の葉茶の作り方  

  1. 柿の葉は、六〜十月の昼の十一時〜一時の間に摘んできて、二〜三日ほど陰干しにする。
  2. 釜に湯を沸かしセイロを乗せて温め、セイロをおろして刻んだ葉を入れます。
  3. セイロを再び釜に乗せて、一分三十秒間蒸します。セイロを乗せたまま、うちわで三十秒間あおいで、葉にたまった水滴を蒸発させます。これはビタミンCが水滴に溶けて落下するのを防ぐためです。
  4. これをまたさらに葉を一分三十秒蒸します。
  5. ザルにあけて、二日ほど日陰で干します。金属容器は、ビタミンCを酸化させるので使いません。又、四〜五日も蔭干しすると、Cが無くなってしまいます。
  6. 出来上がった柿の葉茶は、金属製以外の容器に保存します。飲み方は、普通のお茶と同じで、金属性以外のきゅうすに柿の葉茶をひとつまみ入れて、熱湯を注いで十〜十五分間おいてから飲みます。二三回汲み出してもCが出ます。お湯の代わりに生水を入れた時は、一時間三十分位置くのですが、それ以上放置すると水中の酸素によりCが酸化されてしまいます。
  7. ビタミンCを多く取りたい人は、一日お茶代わりに一リットルくらい飲むとよい。ただし、柿の葉を飲んだ後四十五分間は、番茶や紅茶、コーヒーなどの強いアルカリ性飲料を取ると、Cがアルカリと中和して効果が無くなってしまいます。

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